中古学生服の買い取りと販売を手がける、学生服のリユース・リサイクルゆいまぁる(沖縄県浦添市)は12日まで、クラウドファンディングを実施している。目標金額は150万円。店舗拡大にかかる経費に充てることで、継続的に格安で制服を提供できるようにする。
同店代表の與那城寿恵子さんは、2016年に浦添市のアパートの一室で中古学生服の販売事業を始めた。次第に取り扱う制服が多くなったため、今年2月に同市内の広い店舗に移転した。
県立高校の合格発表日には1日200人が訪れるなど需要が高く、制服が買えずに入学以来学校に通えていなかった生徒の利用もあったという。
県内全域の中学・高校約300校の制服を取り扱えるようになった一方、ハンガーラックなどの業務用器具や、カビ防止のための空調などに経費がかかっている。同店では1セット5万円の制服が平均約1万円で購入できるなど、定価の2~3割で制服を販売しているため、コストの上昇で利益が圧迫されている。
代表の與那城さんは「事業として継続するには定価の5割程度にしたいが、必要としている人がいるのでなるべく価格は上げたくない。方法を模索している」と話す。長く事業を継続するために、募った資金を経費に充てたい考えだ。
2日時点で75人から72万円の支援が集まっている。クラウドファンディングにはこちらのURL(https://admin.ryukyushimpo.jp/photo/entry-1496478.html)からアクセスできる。 (中村優希)