FC琉球が4連敗 守備陣にほころび、重い前半の3失点 後半攻勢も届かず


社会
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 8戦で6敗と琉球がもがき苦しんでいる。前半20分までに3失点と崩れ、後半は果敢に攻めたがゴールをこじ開けられなかった。直近3試合で12失点と傷口は深く、守備面に課題があるのは明らかだ。

 2点目と3点目の失点は、いずれも沼田圭悟が守る左サイドから。クロスから逆サイドへと流れ、フリーの選手が押し込んだ。安定性が求められる守備陣だが、先発メンバーが毎回、入れ替わる中で連係がほころびを見せている。

 一方で後半は連動したパス回しで攻める時間帯が多かった。横浜FCはJ1でしのぎを削り、J2の首位を走る。強敵を相手に前線からのプレスでボールを奪う場面も多く、DF陣も高いラインを敷いて、スペースを消しながら組織的に圧力をかけた。

 豊富な運動量で池田廉がピッチを駆け回り攻守でチームを支えた。中野克哉が確かなボール保持力を見せ、積極的に得点を狙った。清武功暉は好調で、激しいマークに遭いながらも常にゴールに向かう姿勢で好機を広げた。

 後半に崩れた前節とは逆に、今節は前半の3失点が重くのしかかった。前後半を通じた安定性も求められる。次節の岡山戦でホーム初勝利を挙げられるか。チームは背水の陣で臨む。
 (大城三太)


 サッカー明治安田J2第8節の3日、FC琉球は神奈川県のニッパツ三ツ沢球技場で首位の横浜FCと戦い、1―3で敗れ4連敗を喫した。前半はボールを支配され5、10、20分と立て続けに3点を奪われた。26分に金井貢史が1点を返し1―3で折り返した。後半は前線からのプレスでボールを奪い、攻める時間帯が多かったが得点はならなかった。通算成績は1勝6敗1分け。勝ち点4のままで順位は21位。次戦は9日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでファジアーノ岡山と対戦する。

(1)ニッパツ
横浜C 7勝1分け(22)
3―1(3―1,0―0)
琉 球 1勝1分け6敗(4)
▽得点者 【横】 小川(7)伊藤2(4)【琉】 金井(1)
▽観客 2508人

後半頑張ってくれた

 喜名哲裕監督(琉球)の話 立ち上がりからの連続失点がゲームを難しくした。両サイドからのクロスに対して最後の寄せが緩かった分、相手に隙を与えてしまった。後半、選手たちはよく頑張ってくれた。サポーターのために勝ち点3を取らないといけない。