伊江島で米軍のF35が離着陸訓練 5機が着陸 1年1カ月ぶり


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伊江島補助飛行場で離発着訓練を繰り返すF35B=4日午後5時45分ごろ、伊江村(提供)

 【伊江】沖縄県伊江村の米軍伊江島補助飛行場に4日午後1時半ごろ、米海兵隊のF35Bステルス戦闘機が5機着陸した。目撃者によると5機とも離着陸訓練を実施。その後3機は去り、2機は午後6時半ごろまで離着陸訓練をする様子が確認された。

 同飛行場での離着陸訓練は昨年3月以来、1年1カ月ぶりとみられる。当時の訓練では最大98.4デシベルの騒音が検知されており、今回も90デシベル以上の騒音が発生したとみられる。村内に測定器を設置している琉球大学の渡嘉敷健准教授(環境・音響工学)が今後、解析する予定。90デシベルは「騒々しい工場内」、100デシベルは会話がほぼ不可能な「電車通行時のガード下」に相当する音とされる。

 本紙は4日午後5時半に情報提供を受け、同日午後6時前に沖縄防衛局に訓練機の所属や訓練の目的などを問い合わせた。沖縄防衛局は「回答は5日以降になる」としている。

 F35Bは単独で飛来。目撃した関係者によると、補助飛行場内に航空機燃料給油用とみられるタンクローリーなどは搬入されておらず、中国への対処を念頭に小規模部隊を分散展開させる新たな「遠征前方基地作戦(EABO)」の訓練ではない、とみられる。
 (松堂秀樹)