空手通じウクライナの平和を願う 沖縄県内外の弟子らなどとオンライン稽古 沖縄拳法空手道協会・喜屋武さん


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空手のオンライン稽古を通してロシアとウクライナの平和を願う沖縄拳法空手道協会の喜屋武徹副会長ら=2日、読谷村座喜味の喜屋武さん宅

 【読谷】沖縄拳法空手道協会副会長の喜屋武徹さん(62)=読谷村座喜味=は2日、ロシアのウクライナ侵攻を受け、戦争への反対を示し、早期解決と平和を願うオンライン稽古を実施した。県内外の弟子や、沖縄一心流空手古武道協会米国ジョージア州支部瑛心館の空手家ら約25人が自宅などから参加した。

 日本時間の午前8時30分から始まった稽古は1時間30分の間に複数の型を12回、古武道を6回にわたり練習した。沖縄拳法と沖縄一心流空手には同名の型があり、ナイファンチの練習ではそれぞれの動作の違いに注目が集まった。喜屋武さんは空手を通じて、言語や宗教の違いを乗り越え、平和を願いたいとの思いから今回の稽古を企画。「とどめを刺さない空手は、平和の思想が宿っている。国は違えど、平和を祈る心は同じだ。小さな力かもしれないが、みんなが戦争反対の声を上げ、ウクライナとロシアの平和が実現することを願う」と力を込めた。

 米国バージニア州から参加したラーリー・マーシャルさん(38)は「戦争が続くことは望まない。ロシアは罪のない人への攻撃を止めてほしい。プーチン大統領が戦争を続けないために何ができるかを世界中で考えるべきだ」と述べた。
 (名嘉一心)