沖縄、70歳以上の感染が倍増 社会福祉施設などでクラスターも


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 沖縄県疫学統計・解析委員会は5日、先週(3月28日~4月3日)の新型コロナウイルス感染者数を基に感染状況を分析した結果、年齢別では70歳以上が327人で先々週(3月21~27日)の156人と比べて2倍以上となっていることから、「高齢者での増加が顕著」と危機感を示した。

 同委員会が報告した先々週と先週の人数を比較すると、70代は85人から162人、80代は54人から112人と約2倍増えており、90代は17人から53人と約3倍に増加している。

 保健所の疫学調査によると、70歳以上の推定感染経路は介護施設が最多の86人で、続いて家庭85人、友人・知人12人と続いているという。

 先週は社会福祉施設35カ所で感染を確認しており、利用者の感染が確認された10カ所のうち4カ所で5人以上の集団感染が起きているという。
 (嘉陽拓也)