ウーマン村本×せやろがいおじさんがライブ 政治・社会問題も軽妙トークで観客を笑いの渦に


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軽妙なトークで笑いを誘う(右から)村本大輔、榎森耕助、小波津正光=3月9日、那覇市ぶんかテンブス館

 お笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔と、お笑い芸人でユーチューバーの「せやろがいおじさん」こと榎森耕助によるスタンダップコメディライブ「ジャーニー」が3月9日、那覇市ぶんかテンブス館で開かれた。2人は在沖米軍基地や原発問題、差別やロシアによるウクライナ侵攻など、敬遠されがちな政治や社会問題にも切り込み、軽妙なトークで会場を笑いの渦に巻き込んだ。

 村本は、原子力発電所が集中する地元福井県おおい町は東日本大震災から10年以上たった今もなお、原発被害に苦しめられていると説明した。だが、親戚や知人の多くが関連施設で働くなど、原発の存在が地域経済を支えている皮肉な現状もあると指摘。「地元は周りから『どうせ原発でメシを食ってるくせに』と言われることもある。沖縄の米軍基地の構造と全く一緒だ」と切り捨てた。

 ショーには、県内で活躍するお笑い芸人の「まーちゃん」こと小波津正光も飛び入りで参加した。
 (当銘千絵)