ヨットからイルカやウミガメに会えるかも 沖縄で唯一、体験型セーリング 糸満


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(右から)「ケンクルーズ」の安谷屋憲さん、直子さんと体験乗船者

 【糸満】糸満フィッシャリーナから出港しているヨットが、沖縄で唯一の体験型セーリング(帆を使って水の上を進む)として、話題を集めている。運営しているのは「ケンクルーズ」オーナーの安谷屋憲さん(52)と直子さん(51)夫婦だ。使うのは小型のモノハル艇ヨットで、安全性を確認するために船体を90度傾けるテストに県内で初めて合格した。

 コースは喜屋武岬のかいわいを周回したり、当日の天候や風を見ながら相談して決める。乗船は6人まで可能。3月に行われたモニター乗船では慶良間諸島周辺を回り、ルカン礁と前島の間でクジラの親子にも遭遇した。動力を使用しない静かで海面が近いヨットでは、運が良ければイルカやウミガメも見ることもあり、参加者から人気を博している。

 オーナーの憲さんは「洋上でアンカーを下ろしてスキンダイビングやサップ、カヤックなど、お客さんの要望に応えている。沖縄の天国のような海は身近にあるので、県民の皆さんにも素晴らしさを感じてほしい」と呼び掛けている。県民向け1時間7千円のお試し体験プランなどがある。詳しくはhttps://lit.link/kencruiseokinawa

(喜納高宏通信員)