ウクライナ出身で糸満在住のカタリンさん、母国に20万円寄付 「毎日何ができるか考えてる」


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寄付金を琉球新報社の潮平芳和常務(右端)に手渡す(左から)島ぐるみ会議いとまんの井出佳代子さん、大城規子さん、玉城ノブ子さんとウクライナ出身の本間佳多倫(カタリン)さん=7日、那覇市の同社

 ウクライナ出身で糸満市在住の本間佳多倫(カタリン)さんと島ぐるみ会議いとまんの玉城ノブ子共同代表らは7日、琉球新報社の「ウクライナ市民救済募金」に20万2千円を寄付した。ウクライナの知人から被害状況を聞く本間さんは「無力さを感じる。毎日何かできることはないかと考えている」と胸の内を明かした。

 本間さんは、ロシア軍の侵攻を受けたウクライナ東部のハリコフに70代夫婦の知人がいる。「(夫婦が居住する)隣の隣の建物がつぶれて、中にいた人が亡くなった。がれきを撤去できず、遺体は放置されている」と電話で聞いた。

 夫婦は高齢で体が弱く、自宅に残っている。ハリコフからキーウ(キエフ)に向かう幹線道路は激戦地になっており、妻はショック状態になっているという。

 島ぐるみ会議いとまんは3月22日に本間さんの講演を開き、募金活動を始めた。毎週土曜日午後5時に糸満市の兼城交差点で募金活動を行っている。玉城共同代表は「糸満市は沖縄戦の激戦地となった場所。悲惨な戦争を忘れられない。どんなことがあっても戦争は許せない。ウクライナの皆さんを支援したい」と語った。
 (金盛文香)