キリ学と西原高校が連携協定を締結 生徒の交流や授業研究で


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調印式に参加したキリスト教学院大学・短期大学の金永秀学長(右から2人目)と西原高校の安次富利恵子校長(中央)ら=3月30日、西原町のキリスト教学院大学・短期大学

 沖縄キリスト教学院大学・短期大学と西原高校は3月30日、授業を通した生徒の交流や両校の教職員による授業研究を実施するための包括連携協力に関する協定を結んだ。西原町の沖縄キリスト教学院大学で調印式を開いた。

 キリスト教学院大学は2003年から、同大の講義に西原高校の生徒を受け入れるなど高大連携を図ってきた。今回の協定では講義の受け入れに加え、22年度から高校で始まる「総合的な探求の時間」を通じて、大学生と高校生の交流や両校の教職員による学習内容の研究などを検討している。

 総合的な探求の時間は生徒がテーマを決め、主体的に学ぶことを目標とする。西原高校ではSDGs(持続可能な開発目標)に関連したテーマを設定し、大学のゼミと連携した学習などが予定されている。

 沖縄キリスト教学院大学・短期大学の金永秀(キムヨンス)学長は「キリスト教の思想の原点は共にあること。共に手を携えて、教育の歩みを進めていきたい」と期待を込めた。西原高校の安次富利恵子校長は「これまでの協力関係を時代に即して拡大した。地域の大学、高校として、未来を担う若者を育成していきたい」と抱負を語った。
 (名嘉一心)