沖縄県民割、九州旅行への拡大は見送り 開始は「感染落ち着き次第」


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 沖縄県内で新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受け、県は8日からの開始を予定していた、県をまたぐ広域ブロックの旅行を割り引く国の観光事業支援「地域ブロック割」の適用開始を見送った。適用されていれば、沖縄県民の九州旅行の割り引きや、「おきなわ彩発見キャンペーン」を九州各県からの旅行者が利用することが可能になった。

 開始時期については「感染状況が落ち着き次第、専門家の意見を聞き決定する」とした。

 一方、県民の県内旅行を促進する「おきなわ彩発見キャンペーン」は継続する。観光庁は3月、広域ブロックの旅行割引を行う都道府県に、4月1日から費用を補助すると発表した。沖縄は「九州・沖縄」ブロックに属する。キャンペーン実施の有無や、開始時期などは各都道府県が決定する。県内の観光事業者からは「地域ブロック割」適用の要望があり、県も準備を進めてきた。しかし、3月末から連日感染者が千人を超え、7日には知事が県民に感染防止対策の徹底を呼び掛けたこともあり、開始を見合わせた。 (玉城江梨子)