沖縄市長選・立候補予定者座談会 桑江氏「貧困の連鎖断つ」森山氏「教育格差なくす」


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沖縄市長選に向けて健闘を誓う現職の桑江朝千夫氏(左)と新人で前市議の森山政和氏=8日、沖縄市の琉球新報社中部支社(又吉康秀撮影)

 【沖縄】17日告示、24日投開票の沖縄市長選を前に、琉球新報社は8日、現職の桑江朝千夫氏(66)=自民、公明推薦=と新人で前市議の森山政和氏(73)=立民、共産、社民、社大、にぬふぁぶし推薦=の立候補予定者2氏を招いた座談会を沖縄市の中部支社で開いた。2氏は貧困対策や中心市街地活性化などについて自身の政策や手法を語った。

 桑江氏は子どもの居場所づくりや若者の資格取得支援などを通して市民所得向上を後押しし、「貧困の連鎖を断ち切る」とした。

 森山氏は給食費や18歳未満の医療費の無償化、少人数学級の推進などによる教育格差の解消で、市民所得10%増を実現するとした。

 中心市街地活性化と定住化促進について、桑江氏は自身が推進した沖縄アリーナ整備による経済効果を強調。商店街と連携し、活性化を図るとした。中の町や安慶田地区の区画整理で都市機能向上を促すとした。森山氏は大型開発事業から地元の中小零細企業を優先した「小さな再開発」への転換で「人が集まり、地域が潤う」とし、住宅密集や空き家問題の解決につなげるとした。2氏は基地問題や新型コロナ対策などでも論戦を交わした。

(石井恵理菜)