「せ」は世界遺産、「に」はニライカナイ…南城の魅力がカルタになった 中学の美術クラブ協力、裏面に英語


この記事を書いた人 Avatar photo 仲井間 郁江
斎場御嶽の写真をバックに南城市カルタ英語版制作に当たったつくる会会長の松瀬久美子さん(左)と前城いずみさん=3月30日、南城市知念の南城市観光協会

 【南城】かるたを通して南城市の自然、文化、歴史、地域の良さを再発見してもらおうと南城市カルタをつくる会(松瀬久美子代表)は裏面に英語の入ったかるたを制作し、3月27日にお披露目式を開催した。
 
 市観光協会に勤めながら英語教室を経営する松瀬さん、同じく観光協会の前城いずみさん、島袋苗子さんらが中心となり、多くの市民の協力で読み札を制作。絵入りかるたは知念、佐敷、大里の各中学校美術クラブの生徒たちの応援を求め、読み札裏の英語は前城さんと夫のペーター・グルナーさん、松瀬さんらが制作に当たった。
 
 群馬県上毛かるたを参考にしながら地域名、そこにまつわる歴史、文化、特産品などを織り込んだ。例えば「あ」は「あまみきよ ヤハラヅカサに 第一歩」。「せ」は「世界遺産 神聖なる場 セーファウタキ」。「に」で「ニライカナイ ティーダあがゆる 久高島」。「ほ」は「豊作願う 稲作発祥の 受水走水」。毎年大里で開催される獅子舞は「ゆ」で「勇壮な 当間の獅子舞 十五夜に舞う」と地域と祭事を分かりやすく紹介している。
 
 市中央公民館でのお披露目式には制作に関わった役場、観光協会職員のほか中学生、協賛の島袋朝久さんも駆け付けた。
 
 松瀬さんの司会で制作に関わった人たちを紹介し、グループに分かれてかるた取りを楽しんだ。かるたは全700個のうち200個を小中学校や児童施設などに配布。残りは1個1500円で販売される。問い合わせは南城市カルタをつくる会・松瀬代表(電話)090(1873)7111。
 
 (知花幸栄通信員)

読み札、絵入り、英語版の「南城市カルタ」