沖縄出身者60人、陸上自衛隊那覇駐屯地で入隊式


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入隊式に臨む県出身の自衛官候補生=9日、那覇市の陸上自衛隊那覇駐屯地

 陸上自衛隊第15旅団は9日、那覇駐屯地で自衛隊候補生教育入隊式を行った。18~27歳の県出身者約60人が入隊した。入隊者は自衛官候補生として基礎的教育訓練を受ける。修了後、7月に2等陸士を任官し、各部隊で勤務する。

 式に出席した井土川一友旅団長は「旅団の沖縄県出身者は全体の40%くらい。もっとたくさんの沖縄県出身者がいて、県民と協力、連携しながら美しい沖縄の島々守る任務に当たることを願っている。修了後は一緒に沖縄の守りを担ってもらいたい」と話した。

 入隊者のうち、陸自配備計画で揺れた石垣市出身の崎枝英恭さん(24)は「配備反対の声もたくさんあった。難しい雰囲気だが、自衛隊は災害派遣などを行う素晴らしい職業だと思う。しっかり活動して周知したい」と話した。

 式には県防衛議員連盟会長代理の西銘啓史郎県議、當銘真栄糸満市長、山川仁豊見城市長、仲間一金武町長が来賓として出席し、あいさつした。

(稲福政俊)