嘉陽が新弟子検査の基準パス 両親が那覇出身


社会
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新弟子検査で身長を測る嘉陽快宗=15日、両国国技館(日本相撲協会提供)

 大相撲夏場所(5月8日初日・両国国技館)の新弟子検査が15日、東京・両国国技館で行われ、東大から初の力士を目指す須山穂嵩(24)=埼玉県出身、木瀬部屋=や、両親が那覇市出身の日体大出身で三段目90枚目格付け出しデビュー予定の嘉陽快宗(22)=千葉県出身、二所ノ関部屋=ら受検した7人全員が身長167センチ以上、体重67キロ以上の体格基準を満たした。内臓検査の結果を待ち、初日に合格者が発表される。

 注目の須山は180センチ、104キロ。「一日一日、頑張ろうと思う」と冷静に話した。嘉陽は169センチ、146キロで「あまり考え過ぎず、今持っている力を出したい」と意気込んだ。

 他の日体大勢は高橋優太(22)=福島県出身、二所ノ関部屋=が184センチ、143キロ、16日に23歳となる今関俊介=東京都出身、玉ノ井部屋=が172センチ、95キロだった。

 新型コロナウイルス感染で春場所の検査を受けなかった奥山遥人(18)=北海道出身、八角部屋=は179センチ、136キロ。合格すれば夏場所の番付にしこ名が載る。
 


嘉陽「部屋の環境すごい」

 日体大から二所ノ関部屋に入門した嘉陽と高橋は、新潟・能生中時代から歩みを共にしている。今月6日に部屋での稽古を開始。嘉陽は「トレーニング設備など部屋の環境がすごい」と驚き交じりに語り、高橋は「先輩たちに良くしてもらっている」と感謝した。

 押し相撲の嘉陽は大関貴景勝、四つ相撲の高橋は元横綱鶴竜を理想に掲げた。大学までとは違い、まわしを締めずにトレーニングのみを行う日もあるという。嘉陽は「自分の全力を出し切ることは常に意識している」とストイックに話した。
 

(共同通信)