宜野湾市議会与党会派や市内経済団体有志などが15日、同市内のホテルで、前宜野湾市長の佐喜真淳氏に県知事選(8月25日告示、9月11日投開票)への出馬を要請した。佐喜真氏は「県知事候補として立候補できるように頑張りたい」と強い意欲を示し、自民党県連が中心となって立ち上げる候補者選考委員会の行方を注視する考えを示した。
市内経済団体有志は知事選と同日投開票の宜野湾市長選に向けても、現職の松川正則氏に出馬を要請した。
自民側は県知事選に擁立する候補者選びで、県連や経済界などで構成する選考委員会を今月中にも設置する方針。7月の参院選と事実上のセット戦術を展開するため、5月中旬までには候補者を決定したい考え。
選考委では、出馬への強い意欲を示している佐喜真氏を軸に選考が進むとみられる。当初は西銘恒三郎沖縄担当相の待望論もあったが、西銘氏が固辞し続けていることなどから、選考対象からは外れる見通し。
一方で県医師会役員を務める男性の名前が浮上しているほか、選考委の中で別の人物が推薦される可能性もある。
これに対し、辺野古新基地建設に反対する「オール沖縄」が支持する現職の玉城デニー氏は、5月15日の「復帰の日」以降に再選出馬を正式に表明する見通し。 (大嶺雅俊)