きょう通夜「寛徳さんお疲れさま」 弔問客、最期の別れ


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照屋寛徳さんをしのび、最期の別れを告げるため多くの関係者が詰め掛けた仮通夜=16日、うるま市のセレモニー中頭

 前衆院議員の照屋寛徳さんの逝去から一夜明けた16日、うるま市のセレモニー中頭で仮通夜が開かれ、多くの関係者らが弔問に訪れた。弔問客は照屋さんに「お疲れさま」「ありがとう」などと声を掛け、冥福を祈った。

 本通夜は17日午後5~6時、告別式の一般焼香は18日午後3時~4時半に同葬儀場で執り行われる。

 仮通夜に駆け付けた弔問客は、ひつぎに眠る照屋さんの安らかな顔に涙しながら、最期の別れを告げた。

 照屋さんと親戚関係にあるという元県弁護士会長の宮國英男さん(65)は「1カ月ほど前に電話して『また遊びに行くよ』と伝えていたのだが、それっきりになってしまった」と声を落とした。「弁護士としても人間としてもいろいろなことを学んだ。『ごくろうさんね』とか『一生懸命沖縄のためにありがとう』とか、とにかくいろんなことを話したよ」と涙をぬぐった。

 議員宿舎で同じ階だったという衆院議員の国場幸之助さん(49)は「エレベーターでの短い会話だったが必ず声を掛けてもらっていた。

 言葉を非常に大事にし、政府を厳しく追及したが、人を包み込むユーモアや優しさもあった。人間としての器が大きく保革を超えて愛された。寂しくなる」としのんだ。 (大嶺雅俊)