キングス圧倒的13連勝 開始直後から全開、前半で33点差 名古屋Dに97-65 第47戦


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キングス―名古屋 第3Q、切り込んでシュートを放つキングスの岸本隆一=16日、沖縄市の沖縄アリーナ(ジャン松元撮影)

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区1位の琉球ゴールデンキングスは16日、沖縄アリーナで同3位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズと今季第47戦を行い、97―65で完勝した。13連勝で通算成績は43勝4敗。首位を維持した。第1クオーター(Q)から高い決定力で次々とシュートを決め続けた。前半だけで60点台に乗せ、完全に主導権を握った。後半も堅い守りを展開し、岸本隆一がチーム最多24点を挙げるなど勢いを維持して圧倒した。次戦は17日、同会場で名古屋と対戦する。

 開始直後から全開のキングスが止まらなかった。引っ張ったのは岸本隆一。3点弾で先制点を挙げるとチーム最多の24得点まで積み上げた。今季初対戦の名古屋だったが、「激しいプレッシャーをいなして穴を突くことが効果的にできた」と納得の内容だった。

 開始30秒。コーナーからの完璧な3点シュートにチームも乗った。前掛かりに圧力を強める名古屋の守りに対し、全員が縦横と常に動き続け、速いボール回しを展開した。

 積極的なゴール下でのシュートに、徹底したフォロー。序盤から攻撃リバウンドに勝ち、セカンドチャンスで加点した。シュート判断がさえ、インサイドからも外角からも高い決定率でリングを射抜いた。前半だけで33点差をつける圧巻の試合運びだった。

 5人が二桁得点と高い得点力が光る中でも、10試合ぶりのホーム戦で人一倍気を吐いた岸本。第4Qに入っても動きは衰えず、ドライブ、フローター、3点ラインよりも遠い長距離砲を決めるなど多彩な攻撃で観客を沸かせた。岸本は「相手は明日、やり返す気持ちを強く持って来ると思う。受け身にならず冷静に戦いたい」と連勝を誓った。
 (謝花史哲)


キングス 43勝4敗
97―65(36―19,25―9,19―20,17―17)
名古屋D 26勝13敗

 【評】キングスは開始から内外をテンポ良く攻め、得点を決め続けた。第1Qに36得点を挙げ、一気に流れを引き寄せ、第2Qも勢いを維持。後半は得点が止まる時間帯もあったが、堅守で反撃を許さず。最後まで攻撃の手を緩めなかった。

出だしから気力高く

 桶谷大HC(キングス)の話 出だしから気力を高くし、それを前半維持できた。リバウンドを取らせなかったことも良かった。CSに進みそうなチームを相手にいい入り方ができた。

難しいと分かっていた

 ショーン・デニスHC(名古屋)の話 最初から難しい試合になるとは分かっていた。今日はゴール下で取らせてもらえなかった。