サッカー明治安田J2第10節第1日の16日、FC琉球は沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでザスパクサツ群馬と対戦し、0―1で敗れた。ホーム初勝利はならなかった。
前半8分に先制を許し、0―1で折り返した。後半は得点チャンスもつくったが、群馬の守りを崩すことができず逃げ切られた。通算成績は1勝7敗2分け。勝ち点5で最下位となった。
次戦は23日、ユアテックスタジアム仙台でベガルタ仙台と戦う。
22チーム中、どん底の最下位となった。琉球はシーズン全42試合中10試合を消化し、なお勝ち点5。2勝目が遠い。
前半立ち上がりにミドルレンジから技ありシュートを決められたが、以降は課題のセットプレーを含め得点を許さなかった。
巻き返せる時間は十分あったが、昨季と同じ課題に直面した。点を奪いにいかねばならないビハインドの場面でのリズムの変化、ギアチェンジを加えて攻めることができない。するとGKまで下げるパスの回数が断然増え、ミスからチャンスを与える場面もあった。パス回しが得点のための手段でなく、目的化してしまっている感が否めない。
田中恵太は「ボールを下げること自体が悪いとは思わない。相手の守備ラインを上げさせて、裏のスペースや隙を突くことができる」としつつ「パスの精度を欠いてミスが生じている。意識共有が必要」と語る。田中は前半こそ連係が合わない場面もあったが豊富な運動量は落ちず、後半は右クロスがさえた。守備でもカウンターによる失点を防ぐなど奮起した。「より強い気持ちでこの状況変えないと」と決意の表情だった。
(大城三太)
(1)タピスタ
群馬 5勝2分け3敗(17)
1―0(1―0,0―0)
琉球 1勝2分け7敗(5)
▽得点者 【群】 岩上(1)
▽観客 1521人
【評】これまでにない3バックで臨んだが、前半から守備の右サイドを何度も突かれた。中へクロスを入れられ、これを起点としたプレーから先制を許した。後半はサイドからのクロス、前線へのロングパスで得点チャンスを広げたが、ゴールを割れなかった。
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強い責任を感じる
喜名哲裕監督(琉球)の話 ホームで勝てないことに強い責任を感じる。最後のアタッキングエリアでアクションを起こせず、シュートも少なかった。前からボールを奪いにいくために3バックで臨んだ。勝てていないのが事実だが、一丸で勝ち点3を取りにいく。
ゼロに抑えよかった
大槻毅監督(群馬)の話 チャンスは向こうにもあったがゼロに抑えることができてよかった。もう少しチャレンジすべきところもあったが、スペースをコンパクトに保つことができた。3バックに対し、いつも通りのワイドに入るやり方でできた。