沖縄市長選、経済振興策に独自色 桑江氏「アリーナ活用」 森山氏「所得10%向上」


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沖縄市役所

 【沖縄】17日に告示される沖縄市長選(24日投開票)は、現職の桑江朝千夫氏(66)=自民、公明推薦=と、新人で前市議の森山政和氏(73)=共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし推薦=の一騎打ちとなる公算が大きい。2期8年続く桑江市政の継続か刷新かが問われる選挙となる。

 告示前の段階では、両氏ともに貧困対策や中心市街地の活性化を重点施策の一つとして政策を論じてきた。

 桑江氏は自身が推進した沖縄アリーナを活用し、経済振興に取り組む考えだ。企業が進出する環境を作り上げることで、地域企業の活性化や雇用拡大、所得向上につなげるとしている。子どもの貧困対策の充実強化や若年層などの就労支援も掲げている。

 森山氏は「人への投資」を前面に掲げ、市民所得10%向上に取り組むとする。教育格差の是正や給食費無料化などの子育て施策に力を入れるほか、コザ十字路へのターミナル整備やスポーツコンベンション推進を通じた街の活性化で雇用創出につなげる考えだ。
 (’22沖縄市長選取材班)