キングス連勝止まる 名古屋Dに80-81 ミス重なり逆転許す 第48戦


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
琉球―名古屋D 第3Q、ルーズボールを奪い合う琉球の今村佳太(中央)ら=17日、沖縄市の沖縄アリーナ(小川昌宏撮影)

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区1位の琉球ゴールデンキングスは17日、沖縄アリーナで同3位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズと今季第48戦を行い、80―81で惜敗した。連勝は13で止まり通算成績は43勝5敗。首位は維持した。互いに激しい守りから攻撃につなげ、前半は互角の展開となって41―42で折り返した。第3クオーター(Q)の序盤は一進一退の攻防を繰り広げ、キングスは岸本隆一の3点弾を皮切りに連続得点で大きくリードを広げた。しかし第4Qにファウルやミスが重なり、連続失点で名古屋に逆転を許した。次戦は23日、沖縄アリーナで島根スサノオマジックと対戦する。

 不用意なミスが敗因だった。一時、二桁のリードがあったキングスは、第4クオーター(Q)残り5分を切ってからターンオーバーを連発した。チームファウルも五つになり、守備が難しくなる苦境に追い込まれた。フリースローなどで点差を詰められ、最終盤のせめぎ合いに負けた。

 人もボールも動かし続けるプレーを目指しながらも、連係がかみ合わずターンオーバーが多かった。この日も名古屋の7に対しキングスは17。うち六つが第4Qに飛び出した。桶谷大HCは「チャレンジした中ではなくケアレスなターンオーバー。許されない」と首を振った。

 名古屋は西地区3位。リーグ王者を決めるチャンピオンシップ(CS)で顔を合わせる可能性もある。CSに向けても大事な一戦だった。今村佳太は「チームコンディションを維持するためにも、CSではセミファイナルまで2連勝することが大切。上位チームに勝ちきれるバスケをしないといけなかった」と反省する。そして「この負けを確実に糧にしないといけない」と誓う。

 次戦は同地区2位の島根との2連戦で、地区優勝を懸けた戦いになる。敗戦から学びチームの強化につなげられるか。キングスの真価が問われる。
 (謝花史哲)


▽Bリーグ1部(沖縄アリーナ、4709人)
名古屋D 27勝13敗
81―80 (24―24,18―17,18―27,21―12)
キングス 43勝5敗

 【評】キングスは外国籍選手を中心とした名古屋の勢いを止められず接戦に持ち込まれた。第3クオーター(Q)に連続得点で流れをつかみかけたが、第4Qにターンオーバーを多発し、ファウルも重なってフリースローを与えるなどし逆転負けした。

状況判断良くなかった

 桶谷大HC(キングス)の話 前半は賢くプレーができていなかった。第3クオーター(Q)も良くなったが、第4Qにじわじわとやられた。オープンショットが少なくていい攻撃ができなかった。不用意なミス、ファウルもあって状況判断が良くなかった。

らしいバスケできた

 ショーン・デニスHC(名古屋)の話 もっと簡単にやろうと確認して試合に入った。ターンオーバーも取れて名古屋らしいバスケットができた。第4クオーターは外国籍選手のファウルトラブルがあった中で、いい守りができたのは良かった。