サッカー九州リーグ第6節は17日、各地で行われ、東風平運動公園サッカー場で行われた県勢対決は沖縄SVが5―0で海銀SCに完勝した。沖縄SVは5連勝、海銀SCは5連敗となった。沖縄SVは前半、一木立一が今季初ゴールとなる先制点を挙げ、大城佑斗がPKで2点目を決めた。勢いに乗ると荒井秀賀、儀保幸英が立て続けにゴールし4―0で折り返した。後半は海銀SCが攻める時間帯が増えたが無失点に抑え、沖縄SVは一木が再び得点し引き離した。
第7節は5月1日、沖縄SVは読谷村陸上競技場でKMGホールディングスFC、海銀SCは中城村のごさまる陸上競技場で日本製鉄大分サッカー部と対戦する。
沖縄SV 盤石の試合運び 王者の力量示す

沖縄SVは最後まで気持ちを緩めず、盤石な試合運びで王者の力量を示した。J2のザスパクサツ群馬から期限付き移籍の一木立一が2得点と暴れた。16日にあったJ2琉球―群馬戦のため沖縄を訪れていた群馬サポーターも応援に駆け付け、プレーを後押しした。「驚いたけど応援してもらってうれしかった。去年はあまりプレーを見せることができなかったので得点できてよかった」と感謝した。
開幕戦で負傷し、この日は出場3試合目。チームに勢いをもたらす先制点を奪うと、髙原直泰のアシストから駄目押しの5点目を蹴り込んだ。FWとして移籍後初得点に「ようやく決めることができうれしい限り。もっとゴールを量産したい」と表情が緩んだ。
荒井秀賀は中盤でボールを奪うと「GKが前に出すぎているのが分かった」とGKの頭を越すロングシュートで技ありの3点目。儀保幸英も頭で4点目をもたらし、役割を果たした。
チームは4―0と大量リードの後半も緊張感は途切れず、気の緩みなく無失点でしのいだ。
(大城三太)
前半大差許すも後半は持ち直し 海銀、初勝利お預けに

海銀SCは運動量やパスワーク、激しい対人プレーなど、チームとしての積極姿勢を見せた。ただ、サイド展開や判断の速度、パス精度で沖縄SVが上手だった。黒星が続き初勝利はお預けとなった。
前半で4失点と大きくリードされた。MF比嘉雄作は「最低でも0―1で折り返す作戦だったが、大量失点をした」と悔しがる。
後半は前からのプレスがはまり持ち直した。攻め崩してゴールに近いシュートもあった。比嘉は「まずは来週の天皇杯県予選に向け、気持ちを切り替えたい」と前を向いた。(大城三太)
沖縄SV(15)
5―0(4―0,1―0)
海邦銀行(1)
▽得点者【沖】一木立一2、大城佑斗、荒井秀賀、儀保幸英