比嘉「ショットで奪った優勝」 体幹の強化奏功、好機を量産 ゴルフ関西オープン


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最終日、17番でティーショットを放つ比嘉一貴。通算14アンダーで優勝=よみうりCC

 ゴルフの関西オープン最終日は17日、兵庫県よみうりCC(7180ヤード、パー71)で行われ26歳の比嘉一貴が首位から2バーディー、1ボギーの70で回って通算14アンダー、270で逃げ切った。昨年8月以来の通算3勝目で、優勝賞金1600万円を獲得。2打差2位で出た前年覇者の星野陸也は69で、1打及ばず2位。64をマークしたハン・リー(米国)が通算9アンダーで3位に入った。岡田絃希が通算8アンダーで4位、木下稜介と岩田寛が5位に入った。アマチュアの蝉川泰果(東北福祉大)は3位から77と崩れ3アンダーの17位。(出場65選手=アマ5、晴れ、気温17.6度、南南東の風1.1メートル、観衆2440人)

 後半9ホールは全てパー。比嘉は「リードを広げるチャンスはずっとあったのに、伸ばせなかった。びくびくしながら回っていた」と、表彰式のスピーチで打ち明けた。それでも堅実なショットで、星野陸の追い上げを1打差でかわした。

 「ショットで奪った優勝」と振り返る。オフは体幹トレーニングに重点を置き、スイングスピードを上げた。武器とする4番アイアンの弾道は高くなり、飛距離は約20ヤード伸びて「球を操れるようになった」。1打リードで迎えた18番(パー5)の第2打はその得意クラブでグリーン奥のカラーへ運んで、勝利をぐっと近づけた。

 最終日こそパット数30とやや足踏みしたものの、鋭いショットでチャンスを何度もつくり、乱れることはなかった。4日間で、バーディー以上のホール数は最多だった。2季前、昨季と1勝ずつ。今季の目標に複数回優勝を掲げる身長158センチの小さな実力者は「2勝(で十分)とは思っていない。たくさん勝てるように頑張りたい」と野心をのぞかせた。(三木智)
(共同通信)