沖縄市長選が告示 候補者が第一声で語ったことは? 森山氏「所得増へ人づくりに投資」


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ガンバロー三唱で気勢を上げる森山政和候補(後列左から3人目)=17日、沖縄市のコザ十字路

 17日告示された沖縄市長選は、無所属新人で前市議の森山政和氏(73)=共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし推薦=と、無所属現職の桑江朝千夫氏(66)=自民、公明推薦=の2人が立候補し、一騎打ちが確定した。届け出後、両氏は支持者を前に第一声を発し、選挙戦に突入した。24日の投開票に向け、経済振興や貧困対策などを争点に選挙戦を繰り広げる。出発式・出陣式では、応援弁士の演説も熱が入った。(’22沖縄市長選取材班)

<第一声>森山政和氏 所得増へ人づくりに投資

 沖縄市の市民所得は県内41市町村で下から3位。相手候補は大きな箱物づくりを推進してきたが、その結果が今の状況だ。市民所得を10%アップする。人づくりに最大限の投資をする。小中学校の給食費や18歳までの医療費を無償化する。給付型奨学金も大幅に増やす。学校の学習支援員や特別支援員を倍増する。

 市東部で「海の駅」を整備する。北部ではスクールバスネットワークを構築し、工芸の郷整備で文化継承と観光客誘致を図る。沖縄こどもの国や中の町、安慶田地区の開発に取り組む。コザ十字路にターミナルを整備する。小さな再開発で中小企業に仕事をつくる。

 現市長は沖縄アリーナと引き替えに米軍の施設移転を受け入れた。基地強化は許さない。知事と連携し、騒音や基地被害のない沖縄市を目指す。

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 森山 政和氏(もりやま・まさかず) 1948年12月生まれ。宜野座村出身。武蔵野音大卒。沖縄市立越来中校長などを経て2010年から市議3期。出馬に伴い辞職。


<森山陣営応援弁士>

人づくりの政策期待

 玉城デニー知事 森山候補は教員として子どもたちに道を示し、市議として市民の声を行政に橋渡ししてきた。まちづくりは人づくりだ。建物はつくった時から劣化が始まる。だが人づくりは無限大だ。新しいまちづくりに取り組もう。

市政に大きな力発揮

 東門美津子前市長 子どもの可能性と未来を見るのが行政の責任だ。残念ながら私の市長時代にこどものまち基本条例を野党に否決された。森山さんは議員になっても教育に力を入れてきた。市政を担い大きな力を発揮してもらえる。

知事と共に発展に力

 伊波洋一参院議員 知事と連帯して発展に尽力できる。沖縄市の市民所得が県内41市町村の下から3番目だ。森山候補は市民所得10%増を公約した。コロナ禍で大変厳しい中、学校給食無償化も公約する。しっかり決断できる市長候補だ。