沖縄ハム総合食品(オキハム、読谷村)は3月30日付の役員人事で、前専務の長濱徳洋(のりひろ)氏(40)が社長に就任した。22年間社長を務めてきた長濱徳勝氏(72)は会長に就いた。代表権は両氏が持つ。徳洋(のりひろ)氏は「地域に貢献し、100年先まで成長し続ける企業のベースを再構築したい」と抱負を述べた。創業者の長濱徳松氏(92)は会長を退き、非常勤の取締役相談役となった。
徳洋氏は徳勝氏の長男。名護高を卒業後、兵庫県神戸市で製菓・製パン業に従事。2004年オキハム入社。20年から専務。
18日に就任あいさつで琉球新報社を訪れた徳洋社長は「復帰50年で朝ドラ『ちむどんどん』も放送されている。沖縄料理をブームに終わらせず次につないでいくためにも、メーカーとして伝え方を工夫していきたい」と語った。
徳勝会長は「沖縄の食文化、ウチナーンチュのアイデンティティー、文化芸能を今後も大事にしていきたい」と話した。
(玉城江梨子)