レフトの川満、果敢に攻めてチーム鼓舞 女子優勝の首里高 高校バレー平安杯県予選


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首里―西原 第1セット、スパイクを放つ首里の川満瑠奈=18日、豊見城市民体育館(小川昌宏撮影)

 センターの選手が直前のけがで不在となり、チームの状態が十分ではない首里だったが、残るメンバーで粘り強く戦い、優勝をもぎ取った。本来のゲームプランができない中、2年のレフト川満瑠奈が相手に何度ブロックされても果敢にスパイクを狙って、チームを鼓舞した。

 川満は「試合に不安はあったが、全員で思いっきりやることを目標にした」と語る。西原戦の第1セットは強豪相手に気後れし、思うようなプレーができなかった。途中でベンチに戻され涙を流すも、再びコートに立った第2、3セットは「全部思いっきり行った」。1―2で敗れたが、プレーに後悔はなく「最初から逃げたらダメ」と自分に言い聞かせた。

 川満やもう一人のレフト宮城柚子にトスを上げ続けた、セッターの大松未羽は「レフトがどんなトスもたたいてくれて、安心した」と話す。昨年の新人大会からセッターに転じた大松は元々スパイカーで、171センチの高身長を生かしてブロックやツーアタックを要所で決めるなど、チームに安定感をもたらした。

 チームは万全ではないが、得るものも大きかった今大会。照屋真鈴主将は九州大会に向け「レベルが高い相手にどこまで通用するか楽しみ」と意気込んだ。
 (金良孝矢)


 バレーボールの平安杯第67回全九州総合選手権(高校の部)県予選会は18日、豊見城市民体育館で男女決勝リーグの残り試合を行った。男子は西原が3戦全勝で優勝を果たした。準優勝は首里、3位が前原、4位は美里工だった。女子は2勝1敗で首里、西原、小禄が並び、セット率で首里が頂点に立った。準優勝は西原、3位は小禄、4位は前原となった。男女の上位4チームは5月13~15日、那覇市民体育館と豊見城市民体育館で開催される九州大会へ、県代表として派遣推薦される。

 

▽決勝リーグ2日目

 【女子】
首里 2―0 前原
西原 2―1 首里
小禄 2―1 西原
小禄 2―0 前原
 最終順位(1)首里2勝1敗(2)西原2勝1敗(3)小禄2勝1敗(4)前原3敗(順位はセット率による)