沖縄本島にコロナ拡大警報 副知事、大型連休控え「来週にかけて重要な時期」 感染対策徹底呼び掛け 


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
記者会見する池田竹州副知事=20日夕、沖縄県庁

 沖縄県は20日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、新規陽性者数が引き続き高い水準で拡大が続いているとして、沖縄本島内の全市町村に対し「コロナ感染拡大警報」を出し、感染対策の徹底を呼び掛けた。会議後に記者会見した池田竹州副知事は「今週から来週にかけて、3年ぶりにゴールデンウイークを安心して迎えるために極めて重要な時期となる」と強調し、感染予防策の徹底やリスクの高い行動を控えるよう県民に求めた。

 県によると、県内では20代と90歳以上を除いた全ての年代で前週比増となり、特に10歳未満の若年層で増加している。県の警報は、保護者に対して子どもたちの体温測定の徹底と、発熱や喉の痛み、鼻水などの症状がある際には外出を控えることを求めた。

 高齢者に対して、同居家族以外と会うことを控え、同居家族は多人数での会食など、リスクの高い行動を避けるよう呼び掛けた。県外からの訪問については3回目ワクチンの接種や、PCR検査等で陰性を確認することなどを求めた。

 会見で、池田副知事は県内のワクチン接種率が全国と比較して低いとして、県民に接種への協力を要請した。その上で「ここで感染拡大をしっかり抑えないとさらなる措置を検討せざるを得ない」と述べ、感染拡大が続く場合には、より強い感染防止策を検討する考えを示した。
(池田哲平)