沖縄の夏を涼しく♪ アダン葉の帽子と草履、伝統と機能性を一つに 沖縄市で展示会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
展示しているアダン葉作品とジャーディン比嘉むつみ代表=沖縄市胡屋の日本蕎麦カフェ「Chihana CAFE 庵土」

 【沖縄】宜野湾市のハンドメイドショップ「Purple Stitch(パープルステッチ)」(ジャーディン比嘉むつみ代表)の、アダン葉を使用した帽子と草履の展示会が、14日から沖縄市胡屋の日本蕎麦カフェ「Chihana CAFE 庵土(あんど)」で始まっている。5月8日まで。

 犬用専門服作家の比嘉さんは、1年前にアダン葉帽子の講師糸数弓子さんと、アダン葉草履の講師佐藤絵里奈さんから師事を受けて作品を作り始めた。沖縄の伝統的な編み方に加え、赤や青などカラフルな色で染めたオリジナルの作品30点を展示している。キャップタイプの帽子は革を使用し、草履の裏地にはラバーソウル(ゴム底)を付けるなど、機能性も重視したオリジナル作品を生み出している。

 比嘉さんは新作が完成すると両師匠へ報告している。草履の師匠の佐藤さんから怒られると思ったら「編んでくれてありがとう」と激励されたと話した。

ゴム底を付けた草履と、付けていない基本的な草履

 アダン葉織りは100年前、沖縄で産業化されていたと聞いた比嘉さんは「将来的には葉を採取する人、仕立てる(なめす)人、編む人を育てて、産業化していきたい」と思いを述べた。

 展示会場は午前11時30分~午後8時。定休日は月、火曜日。展示の問い合わせは(電話)090(3794)2158(比嘉)まで。
 (喜納高宏通信員)