自衛隊感謝決議提案へ 那覇市議会自民、海保にも


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 那覇市議会の自民党会派が25日開会予定の臨時会に、自衛隊などの任務遂行に対する感謝決議案を提出することが22日、分かった。決議案のタイトルは「本土復帰50年に際し、市民・県民の生命を守る任務遂行に対する感謝決議」。自民は全会一致を目指し、宛先は明記していない。

 感謝決議の提案は、陸上自衛隊第15旅団(那覇市)が実施している緊急患者空輸の件数が4月に1万件を超えたことなどが理由で、救急輸送を担う海上保安庁にも感謝の意を示している。

 一方、感謝決議案に対して立憲民主・社大会派は「一組織向けの感謝決議は公平性の観点から疑問が残る」として、22日に開かれた議会運営委員会に県内医療機関などを対象に含めた新たな決議案を提出した。同決議案については各会派持ち帰りとなり、25日の本会議前に議会運営委員会を再度開くことになった。 (吉田健一)