沖縄市長選、最後の訴え 森山氏「市民所得10%アップ」 桑江氏「所得の伸び止めない」


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 沖縄市長選投開票日を前に、無所属新人で前市議の森山政和氏(73)=共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし推薦=と、無所属現職で3期目を目指す桑江朝千夫氏(66)=自民、公明推薦=の両陣営は23日、市内で打ち上げ式を開き、最後の訴えに声をからした。沿道には支援者らが駆け付け、候補者と必勝を誓った。(’22沖縄市長選取材班)


森山氏 市民所得10%アップ

ガンバロー三唱する森山政和氏(左から2人目)と支持者ら=23日夕、沖縄市のコザ十字路

 打ち上げ花火のように市民生活に直結しない箱物づくり中心の政治を行ってきた現市政を退場させる。疲弊しきった経済の立て直しのため、沖縄市を豊かで住みよい、安心安全なまちにする。まずは人づくりが経済を立て直す第一歩につながる。多様な人材、多様な職種、多様な仕事を生んでいく。多くの市民に働いていただき、市民所得10%アップを実現する。

 全ての地域を回り、市民の皆さんと意見交換してきた。その中で毎日毎日、感動が起こる。不思議と疲れない。沖縄市を変える。そのために、皆さん一人一人の力が必要だ。相手は国にパイプがあると言うが、私の後ろには、良識ある市民一人一人が支えてくれている。期待に応えるためにもしっかりと戦い抜く。
 

<応援演説>

 玉城デニー知事 森山氏の公約は県と同じ方向にしっかり向いている。人に優しいまちづくりは多くの人が政治に求めている思いだ。市民所得10%アップは必ずできる。市長のやる気に掛かっているが、森山氏なら安心だ。優しい心、強い心、チムグクルを持った新市長を誕生させよう。

 仲村未央選対本部長 ここで育ち、暮らす一人一人が本当に市民であることを誇りに思える沖縄市をつくってほしいとの期待が連日寄せられ、森山頑張ろうの大合唱につながっている。ここまで応援してくれてありがとう。最後まで勝利に向けた行動を全員に呼び掛けたい。頑張ろう。

 東盛政行連合沖縄会長 相手陣営は政権とのつながりが強みだとしているが、ではなぜ市民の暮らしは良くならないのか。それは政権の顔色ばかり見て市民の生活を全く見ず、格差が広がったからではないか。森山氏は市民のために先頭に立って一生懸命働ける新しいリーダーだ。
 

<略歴>

 もりやま・まさかず 1948年12月生まれ。宜野座村出身。武蔵野音大卒。沖縄市立越来中校長などを経て2010年から市議3期。出馬に伴い辞職。


桑江氏 所得の伸び止めない

ガンバロー三唱する桑江朝千夫氏(中央)と支持者ら=23日夕、沖縄市の胡屋十字路

 1万人規模の沖縄アリーナを完成させた。効果は確実に現れている。20数年ぶりに市に観光産業のホテルができた。去年は2棟、来年7月にも大きなホテルができる。成長した沖縄市の姿だ。

 2014年からこれまで、9%の市民所得の伸びがある。右肩上がりの伸びを止めてはいけない。市民の力を結集して、沖縄市をさらに明るくしていこう。

 貧困の連鎖を断ち切るという政策を打ち出した。企業、地域、行政が一つになって子どもたちを救う仕組みをつくる。経済対策も前に進める。国道拡幅に併せて、中心市街地をがらっと変える。これからの50年の商店街にする。皆さんの先頭に立ち、躍動する沖縄市にする。安心して暮らせる沖縄市をつくる。
 

<応援演説>

 西銘恒三郎沖縄担当相 桑江市長は懸命に沖縄市の発展のために頑張ってきた。投票箱のふたが閉まるまで戦い抜こう。琉球王朝時代からこの地域は沖縄の要だ。桑江市長は皆さんの力強い支持の下で懸命に頑張ってきた。正々堂々と自信を持ち、この選挙戦で桑江朝千夫に投票しよう。

 金城勉選対本部長 桑江市長は実績豊富で、2期8年の中で公約したことをことごとく実現してきた。この実績を踏まえ、沖縄市をもっと前進させ、市民の先頭に立ってリーダーシップを発揮していけるのは桑江朝千夫しかいない。最後まで1票1票を大切に、勝利を勝ち取ろう。

 島尻安伊子衆院議員 沖縄は復帰50年を迎える。沖縄市、中部が県全体の発展を牽引する役割を果たす時に、沖縄市のリーダーは桑江氏しかいない。2期8年の実績は他に類を見ない。相手陣営はほころびが見えてきた。3期目の勝利は私たちの勝利だと位置付け、最後まで頑張ろう。
 

<略歴>

 くわえ・さちお 1956年1月生まれ。沖縄市住吉出身。日本大卒。市議3期、県議2期を経て、2014年4月の市長選で初当選した。現在2期目。