琉球王国の生活体感 海洋博リニューアルで新施設にVR導入


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「おきなわ郷土村」の入り口。旗頭をイメージしたゲートポールも新設された=25日、本部町の海洋博公園

 【本部】本部町の海洋博公園内にある「沖縄文化・センターゾーン」が23日、リニューアルオープンした。VR(仮想現実)やAR(拡張現実)を導入した新施設が完成し、琉球王国時代の生活文化をより身近に体験できるようになった。

 「おきなわ郷土村」内に、沖縄最古の歌謡集「おもろさうし」の時代の植物などをVR映像で説明する施設「じんぶんBOX」が新設された。来場者が携帯電話でVRにアクセスし、沖縄の生活に根差した植物などについて学べる。ARを使ったクイズも楽しめる。

 休憩所兼案内所の「ゆくい処」には沖縄の歴史文化を伝えるパネルを展示。地域の伝統芸能を上演する舞台も新設した。

 23、24の両日にオープンイベントが開催され、観光客らが沖縄文化に触れた。沖縄美ら島財団国営公園管理部の泉千尋副参事は「VRなどを通して琉球王国時代の生活を体感してほしい」と話した。 

  (岩切美穂)