沖電本館ビルが完成 浦添・牧港 エネルギー設備集約


社会
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沖縄電力の新本館ビル=25日、浦添市牧港

 沖縄電力(浦添市、本永浩之社長)の本店機能を担う本館ビルが完成し、25日に自治体の関係者や報道陣にお披露目された。建設は同社の創立50周年事業の一環で、周辺の複数施設に効率的に電力や空調用の冷熱を供給するエネルギーセンターも併設した。5月の大型連休明けに本格稼働する。

 本館ビルは地上8階建て、延べ床面積1万4771平方メートルで、中央には吹き抜けを設けて風通しを良くし、自然光を取り入れる設計となっている。屋上スペースに40キロワット太陽光発電を設置し、年間約64トンの二酸化炭素(CO2)排出量を削減する。

 併設したエネルギーセンターからは本館ビルとグループ企業1社、ゆがふホールディングス(名護市)が年内に開業予定の複合施設「ゆがふBizタワー浦添港川」の3施設に電力や冷熱を届ける。エネルギー供給設備を集約し効率化やコスト削減を図る。

 本館ビルで勤務する職員は約500人。座席を自由にする「フリーアドレス」を導入し、西海岸が一望できる社員食堂も設けた。本永社長は「沖縄の未来づくりと持続的発展に貢献できるよう、グループ一丸で頑張りたい」と述べた。

  (當山幸都)