OIST学長が予算状況に不満「政府から資金不足」


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オンラインで沖縄科学技術大学院大学について説明するピーター・グルース学長=26日

 【東京】沖縄の日本復帰50年に合わせた日本記者クラブ主催の講演会が26日開かれ、沖縄科学技術大学院大学(OIST)のピーター・グルース学長がオンラインで講演した。

 OISTの実績を紹介して「教育と研究の分野で国際的な位置付けを確立した」と話す一方「能力は十分あるが、政府からの資金が不足している」と予算状況に不満を表した。

 教育と研究分野で成果を上げてきたとし「今後は実用化につなげ、経済的な価値を生み出すことが期待される」と述べた。教授数に対して英科学誌ネイチャーに掲載された論文の数が多いことなどを挙げ「教授一人一人の質が高い。世界の中でもトップランクだ」と胸を張った。

 沖縄への貢献について「特に沖縄の女子学生の教育に焦点を当てている」とも強調した。 (明真南斗)