フォーブスホテル格付けでハレクラニ「五つ星」 リゾートで国内初 施設内スパも四つ星


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「フォーブス・トラベルガイド」で五つ星を受賞したことを報告するハレクラニ沖縄の(左から)吉江潤総支配人、セールス&マーケティング部PRマネージャーの樺澤俊哉氏=27日、那覇市泉崎の琉球新報社

 米国ハワイ発の高級ホテル「ハレクラニ沖縄」(恩納村、吉江潤総支配人)は27日、観光施設の格付けで世界的な権威のある「フォーブス・トラベルガイド」のホテル部門で、最高峰となる五つ星を獲得したと発表した。認定は26日で、リゾートホテルとしては国内初となる。施設内のスパハレクラニもスパ部門で四つ星を受賞した。

 フォーブス・トラベルガイドは、米経済誌フォーブスが運営する。専門の調査員が900以上の項目で、厳格で客観的な基準を基に匿名で評価し、旅行者に情報を提供している。項目の中の25%が施設面、75%がサービス面での評価となり、全体の評価が88%を上回ると五つ星と認定される。五つ星はシティーホテルを含むと国内12カ所目の獲得となる。

 ハレクラニはハワイで100年以上にわたり営業しており、2019年7月に沖縄に2カ所目として開業した。360室全てがオーシャンビューとなっており、四つのレストランやスパが備わっている。

ハレクラニ沖縄の外観(提供)

 新型コロナウイルスの影響で観光客が急激に減少し、県内のホテルは大きな打撃を受けている。その中でハレクラニ沖縄は従業員の対応を含むサービス面での評判が高く、リピーターも多い。今年のゴールデンウイークの予約もほぼ満室となっているという。

 正社員は約400人だが、そのうちの3割が県内出身者。現在、23年度入社の選考を行っており、今後も県出身者の雇用を増やす意向だ。

 吉江総支配人は「沖縄の復帰50周年の節目にこれまでホテルで目指していたものが評価され、とても嬉しい」と喜ぶ。「日本で唯一の五つ星リゾートホテルが沖縄にあることで、県全体の観光が盛り上がるだろう。ホテルで働くことの楽しさを若い人にも伝えていきたい」と抱負を語った。

 (與那覇智早)