【東京】2021年8月に発生した普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの部品落下事故を巡り、岸信夫防衛相は28日の記者会見で、米軍がまとめた報告書の提供を受けていないと明らかにした。本紙が米国の情報公開制度を使って入手した報告書では、整備の不備や構造上の問題が示されている。
岸氏は「米側に迅速な情報提供を求めたが現時点で提供を受けていない」とした上で「米側の運用に際しては安全確保が大前提だ。引き続き米側に航空機の安全管理に万全を期すよう求めていく」と述べた。
防衛省の担当者は取材に「提供可能な時期に提供してもらうことになっている」と述べた。
(明真南斗)