宮古工業の吉永がライト級王者、連打でポイント稼ぎ判定勝ち 県高校春季ボクシング


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 ボクシングの第28回県高校春季大会最終日は4月30日、糸満市の沖縄水産高で各階級の決勝が行われ、ライト級は吉永羚将(宮古工業)が判定で栄冠を手にし、バンタム級の玉城亜洸(沖縄水産)が3回RSC勝ちで優勝した。フライ級の桑江羅唯也(中部農林)、ライトウエルター級の親川奨(沖縄水産)、ウエルター級の仲宗根大和(宮古工業)が判定勝ちで頂点に立った。ピン級の與座力希夏(宮古)、ミドル級の仲本雄大(沖縄水産)は認定優勝だった。


 

ライト級決勝 第3ラウンド、豊見城南の玉城亜貴(左)と打ち合う宮古工の吉永羚将=30日、糸満市の沖縄水産高校(小川昌宏撮影)

 ライト級はこの日、高校デビュー戦となった1年の吉永羚将(宮古工業)が、玉城亜貴(豊見城南)に判定勝ちして栄冠を手にした。

 ゴングが鳴ると同時に積極的に前に出て、近距離で的確にダメージを与えた。第2ラウンド以降は互いに打ち合う展開が続いた。

 得意の右クロスを打ち込むべく、中間距離からの打ち合いを思い描いていたが、緊張からうまく感覚がつかめず「思うようなボクシングができなかった」。初めて経験する高校生のパンチの圧力に圧倒されたものの、連打を打ち込みポイントを稼ぐ展開に切り替えた。今日のために1日16キロを走り込んで培ったスタミナを生かし、「疲れていても前へ前へ攻めたのが勝因」と振り返った。

 今までの自己最高成績は中学時代の西日本大会準優勝。そのため日本一に懸ける思いは強く、インターハイ優勝を最終目標に掲げる。「今年は県予選で勝ち抜いて、全国で自分のレベルを知る1年にしたい」と力強く語った。

 (野添侑麻)