沖縄のインフルエンザ報告数が激減 コロナ以降2.4万→44人に


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 新型コロナウイルスが流行した2020年の3月以降、県内ではインフルエンザの発生報告数が大きく減っている。沖縄県衛生環境研究所による集計(9月~翌年9月)では20~21年は44件で、2万4901件だった19年の0.17%と大幅に減った。21~22年は4月時点で13件と、2シーズン連続で激減しており、県ワクチン接種・検査推進課は「呼吸器系では過去に例を見ない減少幅と件数となっている」と説明した。

 要因について同課は、新型コロナの流行以後、海外渡航制限のほか、マスクや手洗いなどの消毒、ソーシャルディスタンスなど感染対策への意識の高まりを一因とするが、確定的な要因は不明としている。

 インフルエンザは主にA型とB型が流行の中心となり、県内では全国より早い7、8月に流行が始まり、冬にピークを迎えてきた。コロナ禍以前の発生報告数は16~17年が3万4462件、17~18年は3万6915件、18~19年は3万1137件だった。
 (嘉陽拓也)