キングス、前日の雪辱を果たす 今季光る「修正力」で快勝 名古屋に88―68 第53戦


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名古屋―キングス 第1クオーター ゴール下で競り合うアレン・ダーラム(左端)=1日、愛知県のドルフィンズアリーナ(Bリーグ提供)

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区1位が確定している琉球ゴールデンキングスは1日、愛知県のドルフィンズアリーナで同3位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズと今季第53戦を行い、88―68で快勝した。通算成績は47勝6敗。試合序盤から互いに点を奪い合い、第2クオーター(Q)にキングスは一時9点のリードを許したが、外角シュートからリズムをつかんで逆転に成功した。後半は食い下がる名古屋をじわじわと引き離し、第4Qで一気に突き放した。次戦は4日に沖縄アリーナで千葉ジェッツと戦う。

 同じミスは繰り返さなかった。Bリーグの勝率トップを走るキングスは修正力の高さを見せつけ連敗はしなかった。20点差の快勝で敵地での2連戦を1勝1敗で乗り切った。

 第2クオーター(Q)の公式タイムアウト明け、ゴール下のジャック・クーリーが素早く今村佳太にボールを供給し、3点弾につなげた。さらに相手のミスから今村がドライブを仕掛け、中から外へボールを動かし、コー・フリッピンがフリーで外角シュートを決めた。

 試合序盤から互いに譲らなかったが、第2Qは名古屋に流れが傾いた。一時9点のリードを許し、キングスは5分以上も得点ができなかった。失点を重ねて攻撃も停滞した第1戦を想起させたが、タイムアウトを挟んでキングスが持ち味を取り戻した。速いボール回しから3点弾2本で詰め寄り、勝利への活路を見いだした。足が止まった相手守備の攻めどころを見極め、インサイド攻撃も機能した。

 勢いをそのままに後半は自分たちのプレーを遂行して引き離した。アレン・ダーラムは「全員が役割を果たして勝利でき、ほっとした。次節を含めチャンピオンシップにつながってくるので、しっかりと気を引き締めていきたい」と語った。
 (謝花史哲)


キングス 47勝6敗
88―68(25―20,18―19,20―14,25―15)
名古屋D 32勝14敗

後半は目指す形に

 桶谷大HC(キングス)の話 2連敗しないことを目的にゲームを進めた。昨日はいい精神状態でできていなかったが、今日はミスが少なく、後半は目指す形ができたと思う。今日はゲーム前から全員の気持ちが入っていたと思う。