県中学バレー 具志川東が女子初V 男子は宮里が初の頂点


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あげな―具志川東 第2セットでスパイクを決める具志川東の安里ちゅら(左)=1日、西原町民体育館(喜瀬守昭撮影)

 バレーボールの第62回全沖縄中学校選手権大会は1日、西原町民体育館で男女の決勝までを行い、男子決勝は宮里が多彩な攻撃で西原を寄せ付けず、2―0で下して初の頂点に立った。女子決勝は攻撃力で勝る具志川東があげなを圧倒し、2―0で破って初優勝した。

具志川東、両エース信頼に応える

 つないで両エースへ。女子は具志川東がシンプルなバレーを貫き頂点に立った。2月のOTV杯で敗れていた石垣第二に準決勝で雪辱を果たして波に乗ると、決勝はあげなに付け入る隙を与えなかった。

 「ドン」。エース今井愛のスパイクはひときわ低く、迫力のある音が響く。正面で受けるレシーバーもまともに返せないほどのスパイクを打ち続けた。相手が強打に備えて身構えると、虚を突いてフェイントを落とす器用さも発揮した。「頭も使えた」と笑みをこぼした。

 もう一人のエース安里ちゅらは「バシッ」とキレのあるスパイクを放った。レフトのポジションだけでなく、中央での短いトスにも対応し、相手を揺さぶった。サービスエースも奪い、連続得点の源となった。

 森翔平監督は「ラリーを続けるのではなく、1回で決めるということを意識できた。勝負どころで決められた」と、2人のエースを称賛した。主将の島袋美和は「中体連で優勝して九州大会でも勝つ」と、先を見据えた。
 (稲福政俊)