20代、30代の接種率、沖縄が全国で最も低く 3回目ワクチン


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 政府は2日、新型コロナウイルスワクチンを巡り、全国で3回目を打ち終えた人の割合(接種率)を年代別に公表した。1日時点で65歳以上の高齢者は各年代で80%を超えているのに対して、20代は32.9%、30代は36.4%と遅れている。都道府県別では、20代と30代のいずれも40%以上だったのは、群馬、新潟、山口、長崎、熊本の5県だけだった。

 沖縄県は20代、30代ともに接種率が最も低い。松野博一官房長官は4月下旬、兼務するワクチン接種推進担当相として沖縄県を訪れて接種促進へ協力を要請した。

 政府の接種スケジュールでは、4月末時点までに全体で約8千万人が3回目を打つと想定。実際に打ったのは約6700万人で、約1300万人の開きがある。20代や30代の接種率の低迷が響いている格好と言える。

 背景には、副反応への懸念や若い世代は重症化しにくいことなどがある。

 大型連休後の感染再拡大も懸念されるため、政府や自治体は接種を加速させたい意向だ。

 都道府県別で見ると、20代で接種率が40%以上だったのは、高い順に群馬(42.5%)、山口(41.9%)、熊本(41.6%)、新潟(40.6%)、長崎(40.1%)の5県。30%台が37都道県に上り、京都、大阪、兵庫、愛媛、沖縄の5府県は20%台だった。