全国目指し九州へ挑む 知的障がいバスケ、沖縄選抜チーム 機動力を生かす女子、堅守速攻を狙う男子


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女子県選抜の選手ら=4月23日、浦添市のサン・アビリティーズうらそえ
男子県選抜の選手ら

 知的障がい者バスケットの九州ブロック予選会が5月7、8の両日、長崎県の諫早市とどろき体育館で行われる。優勝チームは10月に栃木県で開催される第22回全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」に派遣される。

 女子選抜はシードで準決勝が初戦となる。順当に勝てば、決勝でいずれも強豪の長崎、鹿児島の勝者と対戦する。沖縄チームは全体的に選手の身長は高くないが、機動力を生かした走るバスケで得点を目指す。軸となるのは知的障がいバスケ日本代表のA代表に選ばれている宮本梨々奈(18)、B代表の大嶺芹來(17)らだ。宮本は「久しぶりの大会で、まずは1勝してそこから勢いに乗りたい」と意気込む。

 チームをまとめる浜比嘉奈美主将(22)は「中学2年生から28歳まで、選手の年齢は幅広いが、みんな仲がいい。試合中もコミュニケーションを取ることを意識して全国を目指したい」とやる気をみなぎらせた。

 多和田真樹監督(与那原小教諭)は「選手が所属する企業や学校の理解があり大会に参加できる。協力に感謝したい」と述べた。

 男子選抜は強豪の福岡市選抜と初戦で当たる。堅守速攻で得点を目指す。

 仲宗根優理主将(25)は「オフェンスが鍵になる。周りを生かしたプレーをしたい」とパス回しから切り崩しを狙う。

 185センチの小谷竜斗(21)は「A代表選手がいるチームで対戦を楽しみにしている。リバウンドを譲らず先にシュートを決めたい」と闘志を燃やした。

 大宜見圭監督(鏡が丘特別支援学校教諭)は「3人がかりでマークしても得点してくる日本代表選手がいるが、しっかりとした守備ができれば戦える」と期待を込めた。
 (大城三太)