「先人の選択、自分たちがどう進めるか」 「復帰後生まれ」が沖縄の未来を議論 憲法講演会


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沖縄の未来について意見を交わす(左から)新城和博さん、神谷美由希さん、宮良麻奈美さん、島袋夏子さん=3日、那覇文化芸術劇場なはーと(大城直也撮影)

 沖縄の未来を語る「沖縄と私~復帰50年、現在、未来」と題したトーク企画が、3日の憲法講演会で行われた。ボーダーインク編集者の新城和博さんをコーディネーターに、日本復帰後生まれの3人のパネリストが、憲法や今後の沖縄について語り合った。

 琉球朝日放送の島袋夏子さんは、鉄血勤皇隊に動員された父親の体験を語り「戦争に正義はない。記者としても娘としても、若い世代に伝えていきたい」と強調。「ゼロエミッションラボ沖縄」共同代表の神谷美由希さんは「9条の『国際平和を誠実に希求し』というのを現実にしたい」と語った。

 「石垣市住民投票を求める会」メンバーの宮良麻奈美さんは、於茂登岳の麓に陸上自衛隊基地を造っていいのかについて賛否を問う住民投票を実施したいとの思いで活動してきたと説明。まちづくりへの関心が住民投票運動になり、地方自治といった憲法につながったとし「復帰50年、先人たちの選択の結果を、次は自分たちがどう進めていくのかという考え方をしていきたい」と語った。