自民党の茂木敏充幹事長は2日、夏の参院選に向けて、那覇市で開かれた自民党沖縄県連との選挙対策会議に出席した。会議の冒頭、茂木氏は沖縄振興策などを推進する姿勢を強調し「政策をしっかりと進めていくためには、政権の安定が欠かせない。そのためにも絶対負けられない選挙だ」と述べ、沖縄を含めた全国32の1人区での議席確保に向けて、注力する考えを示した。
会議後、記者団の取材に応じた茂木氏は、知事選についての対応を問われ「さまざまな争点があるが、(コロナ禍の)この2年間、沖縄の経済も傷んでいる。子どもの貧困、所得の問題など沖縄が抱える課題に、実行力、実現力を持っているのかについて、選択肢を提示していきたい」との考えを示した。基地問題については「大きな基地負担を抱えている事について、政府としても重く受け止め、負担軽減にも全力で取り組んでいる。やるべき事は全力でやり切る」と述べた。
選対会議には、自民公認で立候補する新人古謝玄太氏(38)のほか、党県議団、国会議員、首長らが参加。茂木氏は経済界との懇談に出席したほか、那覇市や南風原町内で街頭演説をした。
(池田哲平)