共産党那覇市議団は2日、自衛隊などによる急患空輸や災害救助に感謝する決議案に賛成したことについて「真摯(しんし)に反省する」とのコメントを出した。「自衛隊問題に関する住民感情への思慮に欠け、自衛隊の増強などに利用されかねない問題点を内包している」とした。
感謝決議は4月25日の那覇市議会臨時会で自民などのほか、共産の5人を含む20人が賛成して可決された。反対2人、退席15人、欠席2人だった。
共産市議団は賛成した理由について「急患空輸で住民の生命が守られていることに敬意を表した」と釈明した。支持者や市民運動関係者からは評価の声と共に、「先島への自衛隊増強を進める政権に利用されかねない」との懸念も寄せられたという。
(伊佐尚記)