FC琉球 逆転許し黒星 秋田に1-2 序盤の先制点守れず セットプレーから再び失点


社会
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琉球―秋田 前半、相手と競り合う琉球の上原牧人(左から2人目)=4日、ソユースタジアム(秋田魁新報社提供)

 サッカー明治安田J2第14節は4日、各地で行われ、FC琉球はソユースタジアムでブラウブリッツ秋田と戦い、1―2で敗れた。前半11分に草野侑己が3試合連続得点となる先制点を挙げたが、40分、ロスタイムと、セットプレーから立て続けに2失点し逆転を許した。後半は秋田ペースで試合が進み、チャンスもつくったが得点できなかった。通算成績は1勝9敗4分けで勝ち点7のまま。順位は22位。

 次戦は8日、えがお健康スタジアムでロアッソ熊本と対戦する。

 琉球は前半序盤で草野侑己が先制点を挙げたが、この1点を守り切れず逆転負けを喫した。2失点はいずれもセットプレーから。チームにとってのアキレス腱(けん)を狙い打ちされる形となった。

 1点目は左コーナーキックからのこぼれ球から再度、左クロスを入れられ、頭で合わせられた。

 2点目はやられるべくしてやられた。相手GKからボールの渡った右サイドに視線が向く中、左のノーマーク選手に合わせるクロスを入れられ簡単に崩された。上原牧人が孤立し一人で2選手を背負い、揺さぶられ、うまくかわされた。先制点を奪っても前半のうちに追い付かれたり、逆転を許したりで、なかなか勝ち点に届かない試合が続いている。

 後半は終始ボールを動かされ、守備陣が完璧に崩された場面もあった。それでも田口潤人のファインセーブで無失点で乗り切った。

 前節の体力消耗戦で全体的に疲れが見え、運動量が落ちた印象はあった。後半は雑なパスや、パスミスからのカウンターが目立った。全42節中、3分の1となる14試合を消化した。その時点で昨季は勝ち点が33だったのに対し、今季は7と心細い。リスク管理やチームとしての守備の立て直しが喫緊の課題となっている。
 (大城三太)


(1)ソユスタ

秋田 5勝2分け7敗(17)
2―1(2―1,0―0)
琉球 1勝4分け9敗(7)

▽得点者 【秋】 斎藤(2)池田(1)【琉】 草野(5)
▽観客 2019人

先制点を取れたが

 喜名哲裕監督(琉球)の話 前半しっかり先制点を取れたが残り10分、セットプレーで失点してしまい、試合を難しくした。自分のマーク以外も視野に入れるなど修正が必要。後半、残り10分でギアを上げて狙いにいった所は評価できる。