総務省消防庁は6日、熱中症により全国で285人が4月25日~5月1日の1週間に救急搬送されたとの速報値を発表した。搬送者数の集計は今年初めてで、死亡者はいなかった。この時期は体が暑さに慣れていないことから、消防庁は小まめな水分補給などの予防策を呼びかけている。
3週間以上の入院が必要な重症者が2人、短期の入院が必要な中等症が91人だった。65歳以上の高齢者が160人と全体の56・1%を占めた。
都道府県別で最も多いのは沖縄の32人で、東京と愛知がいずれも21人と続いた。ほかに多いのは大阪20人、埼玉16人など。
消防庁は毎年5~9月、週単位で救急搬送者数を集計し公表している。
(共同通信)