母の日「プチぜいたく」を 花や衣類、スイーツ…商戦ピーク 自粛の反動、予算は高め


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「襟が無く、さらりと着られるブラウスがおすすめ」とPRするMAJUN OKINAWA店舗タッフの稲嶺和音さん(左)と小池薫さん=6日、豊見城市のイーアス沖縄豊崎

 8日の「母の日」を控え、関連のギフト商戦がピークを迎えている。定番の花だけでなく、衣類やプチぜいたくが楽しめるスイーツ、食材など、各社はさまざまなアイデアを提案している。

 デパートリウボウでは、新型コロナ禍は依然続いているものの、今年は行動制限がないため、家族で楽しめる“プチぜいたく”なスイーツや食材の売れ行きが好調だ。館内では「銀座千疋屋」や「菓心たちばな」など県外有名店のポップアップストアを設置し、顧客の囲い込みを目指す。

 ルームウエアや日傘、小物類のほか、巣ごもり需要の高まりを受け今年は美容液などのスキンケア用品も人気だという。

 担当者は「今週末は駆け込み需要もありにぎわいそうだ。納得のいくギフトを見つけてほしい」と話す。

 那覇市内のフラワーショップでは、4月から店頭やECサイトで花束や鉢の予約販売を受け付けた。新型コロナの影響で会える機会が限られるため、当日にこだわらず感謝の気持ちを伝える動きが目立つという。

 店主は「例年より出足が早く、特にECサイトが好調だ。旅行消費などが抑えられた反動で、贈り物の予算が高価格になっている」と今年の特徴を指摘する。定番のカーネーションやランだけでなく、「トルコギキョウやストレリチアなど県産の花もぜひ活用してほしい」と呼び掛けた。

 かりゆしウエアブランド「MAJUN OKINAWA」を展開する日進商会は店頭販売だけでなく、県外在住者向けにも利用してもらおうとECサイトを強化した。

 好きな2枚を組み合わせられる「詰め合わせギフト」(税別1万円)を用意し、送料やラッピング料金も無料にした。

 数ある商品の中で売れ筋は、高いデザイン性と機能性を備えた「MAJUNブラウス」。沖縄の植物や花をあしらったブラウスはとろみのある柔らかな質感で、普段使いにも重宝する。

 同社カジュアル事業部・MD本部の中野勝部長は「アイロンの必要がなく一枚でおしゃれに決まる。普段忙しいお母さんにこそ喜んでもらえるはずだ」とPRした。 (当銘千絵)