美来工科が九州V 工業系高校バスケ 持ち味生かし強豪破る


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 バスケットボールの第15回工業系高校九州大会(九州工業系高校振興会主催)が3~5日、佐賀県の唐津市文化体育館などで行われた。県代表の美来工科が決勝で長崎工を95―61で破って優勝した。2020年、21年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、美来工科は3年ぶりに出場した。

強豪校に30点差超

優勝した美来工科の選手ら=7日、那覇空港

 美来工科が16チーム参加の工業系九州大会を制した。決勝は強豪の長崎工に30点差以上をつけた。ポイントガードの伊禮翔也主将は「第1クオーター(Q)は動きが重たかったが、第2Qからは自分たちの持ち味である速攻や1対1から得点ができた」と手応えをつかんだ様子だ。

 シューティングガードで180センチの佐渡山楓は「決勝の長崎工は自分と同じ高さの選手が何人もいたが、きっちりリバウンドを取ることができた。準々決勝の佐世保工戦はリバウンドからの速攻がうまくいき、大きな自信になった」と経験値を得た。

 選手20人が参加した。宇地原尚彦監督は「遠征ができない状態だったので、集団行動や県外チームのきびきびした行動を学べたのはよかった」と結果以外の収穫も強調した。

 次は県高校総体へと照準を合わせる。伊禮主将は「去年は豊見城に負けて悔しい思いをしている。県を制して全国で勝てるチームにしたい」とさらなる飛躍を誓う。

(大城三太)