走り幅跳び・津波が4位 「いい感触つかめた」 陸上、セイコー・ゴールデングランプリ


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 陸上のセイコー・ゴールデングランプリは8日、東京・国立競技場で行われ、男子3000メートル障害は東京五輪7位の三浦龍司(順大)が8分22秒25で優勝した。男子走り幅跳びで津波響樹(那覇西高―東洋大出、大塚製薬)は、追い風1・1メートルで7メートル90を出して4位に入った。

 男子100メートルは2019年世界選手権覇者のクリスチャン・コールマン(米国)が10秒09で制し、東京五輪代表の小池祐貴(住友電工)が10秒22で2位。多田修平(住友電工)は欠場した。自身のツイッターによると、左太もも裏の違和感が理由。

 女子のやり投げは東京五輪代表の北口榛花(JAL)が63メートル93で優勝。1500メートルは同五輪8位の田中希実(豊田自動織機)が4分7秒53で日本勢最高の4位。男子110メートル障害は村竹ラシッド(順大)が13秒34で勝った。


「いい感触つかめた」 津波、7メートル90に手応え
 

セイコーグランプリ陸上の男子走り幅跳びで7メートル90を跳び4位の津波響樹=国立競技場

 東京五輪の舞台ともなった国立競技場での競技はこれまで思うような飛距離が出ず、「(競技場に)苦手意識があった」と言う津波響樹(那覇西高―東洋大出、大塚製薬)。7メートル60台が続いていた今季だが、7メートル90を出して4位をつかみ「いい感触がつかめた」と手応えを語った。

 1回目の試技は7メートル58で、試技を重ねるごとに飛距離が伸び4回目で上位に食い込んだ。7メートル90台を跳べたのは、昨年6月の日本選手権の7メートル91以来で「久々」だった。東京五輪は7メートル61で終え、その後はなかなか結果が出せず「不安もあった」と振り返る。

 今季の目標は世界陸上への出場と日本選手権での優勝、自己ベストである8メートル23を超えることだ。今回の試技で「次につなげられる」と前を向いた。

(金良孝矢)