軟式野球、アイランドブラザーズ県勢初V 宮崎チームに4―3 九州連合会長杯


この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬
浩洋会田中病院―アイランドブラザーズ 六回を無失点に抑えて捕手の山城一樹とハイタッチする先発の下地春康=8日、沖縄市のコザしんきんスタジアム(謝花史哲撮影)

 軟式野球の第45回九州連合会長杯大会最終日は8日、コザしんきんスタジアムなどで行われ、沖縄代表のアイランドブラザーズが浩洋会田中病院(宮崎)に4―3で競り勝ち、頂点に立った。県代表チームの優勝は初めて。アイランドブラザーズは三回までに3点のリードを許したが、五回から反撃に転じ、逆転に成功した。四回以降は3投手の継投で点を与えず、守り切った。

 

守りからリズム 先発下地春が粘投

 3点ビハインドの劣勢をはねのけアイランドブラザーズが試合をひっくり返し、1点差を守り切った。県代表チーム初優勝の快挙を成し遂げ、喜屋武満監督は「辛抱強くよくしのいでくれた。県大会でも同じ逆転勝ちだった。選手たちは無限の力を持っている。本当にすごい」と絶賛した。

県代表チームとして初優勝を飾ったアイランドブラザーズ

 三回までに毎回得点を許したが、チームに焦りはなかった。先発の下地春康は「打ち取れてはいた」と淡々と投じ、五回には2度訪れた満塁の窮地を無失点で切り抜けた。チームの攻撃に流れを呼び込み、四球、犠打、安打で打線がつながった。打順が回った下地は自ら挽回の一打で初得点をもたらし、チームはこの回2点を奪った。

 六回は捕手の山城一樹が三盗を阻止し、再び好守から攻勢に転じる。得点機で長打が生まれ同点。七回も犠打で進塁を図ってから3番小底卓嗣が値千金の適時打で勝ち越した。

 同日の準決勝で完投し、決勝も当初予定の三回から六回を投げ抜いた下地。降板後は二塁に入り守備でも貢献した。「不思議と疲れはなかった。みんな元気を切らさず、落ち着いて自分たちの野球ができたから勝てたと思う」とチームの援護に感謝し、優勝を喜んだ。

 (謝花史哲)  

▽準決勝
浩洋会田中病院(宮崎)
 000100001|2
 000100000|1
北九州サニクリーン(福岡)

長崎サニクリーン
 000000020|2
 00031001×|5
アイランドブラザーズ(沖縄)

▽決勝
浩洋会田中病院
 111000000|3
 00002110×|4
アイランドブラザーズ
(浩)仙田山、柳田―直野
(ア)下地春、下地昌、喜友名―山城
▽三塁打 赤嶺(ア)
▽二塁打 岩切(浩)