FC琉球が今季2勝目、熊本に2-0 好守連発に次戦ホームでの初勝利へ弾み


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 サッカー明治安田J2第15節は8日、各地で行われ、FC琉球は熊本県のえがお健康スタジアムでロアッソ熊本と対戦し2―0で勝利した。3月12日の第4節山口戦以来、11試合ぶりの勝ち星で今季2勝目。前半は両チーム無得点で折り返した。後半は23分に草野侑己が4試合連続の得点を挙げた。3分後に上原慎也が2点目を決め、引き離した。通算成績は2勝9敗4分けで勝ち点10。順位は22位のまま。次戦は14日、栃木SCと沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで戦う。
 

(1)えがおスタ
琉球 2勝4分け9敗(10)
 2―0(0―0,2―0)
熊本 5勝5分け5敗(20)
▽得点者 【琉】 草野(6)上原慎(1)
▽観客 3140人


 サポーターの留飲を下げる今季2勝目をつかんだ。終了のホイッスルに喜名哲裕監督は小さなガッツボーズを見せた。過密な日程で組まれた5連戦の最終戦だった。前半は危機的な場面が多かったが、GK田口潤人が切れ味鋭く反応して決定的な場面を何度も防いだ。

 0―0で迎えた後半に2得点を挙げた。武沢一翔の右クロスから草野侑己がうまく合わせて先制点。チーム新体制発表会見で「点を取るために来た」と抱負を述べていた草野が、4試合連続得点と期待に応え続けている。「池田廉が高い位置でボールを奪ってうまくつないでくれた。やることは変えずに自分たちのサッカーを信じて結果を残せた」とスタイルを貫く。

 上原慎也にも待望の今季初ゴールが生まれた。大本祐槻の右サイドクロスが入り、混戦でうまく体をひねるバイシクルシュートで追加点を押し込んだ。

 選手たちの疲労も吹き飛ぶ久々の勝ち点3。2点差以上で無失点勝利という結果を糧に、次戦ホーム初勝利を目指す。いいイメージを胸に刻み、浮上のきっかけにしたい。

 (大城三太)


選手が躍動してくれた

 喜名哲裕監督(琉球)の話 前半相手に押し込まれる時間帯が続いたが、しっかりしのげた。5連戦でかなりの疲労度があったはずだが、途中出場の選手を含め躍動してくれた。ハーフタイムで、ラインを下げないで互いの距離をしっかり縮めようと確認した。